マムシ流 つれづれ草 第25回

【12月はあたりまえの日常に感謝して過ごせ!】

 老若男女諸君! いやいや、あっという間に今年も秒読みといった感じだな。
 2022年という年は、あまりにもいろんなことがありすぎて、目が回ったよ。
 しかも、よくないことばかりだからな。今さらだから、ここではその一つひとつを述べるのは止めにするよ。来年こそは良い年になって欲しい!
 それで思うのは、この時期、俺が毎年朗読してきた『こなくてよかったサンタクロース』のことだよ。昨年は絵本作家・塚本やすしさんの素晴らしい絵で、絵本にもなった。ありがたい!
 今年も、随所で朗読しているよ。アドリブだから毎年微妙に違うんだけどね。
 先日12月11日には古谷敏のクリスマス謝恩パーティでも披露させてもらったよ。
 今年はウルトラセブンの55周年で忙しく走り回っていた古谷の締めくくりパーティは、音楽と語り、そして古谷のタップダンスで盛り上がったぞ。銀座タクトという日本最古の歴史を誇るライブハウスの雰囲気もいいしね。

 翌12月12日には、週刊文春が年末年始合併号でラジオ特集をやるらしくて、悠里ちゃんとオレがインタビューを受けたんだよ。まぁ、最近はだいたいそうだけど、悠里ちゃんとオレは、登場する人たちのなかで一番のジジイだよ、ハハハ。
 でもそうやって、いろんな媒体の記者さんたちがオレたちの話を興味深く聞いてくれるのは嬉しいね。
 その日はその後に、『GG放談』でも『こなくてよかったサンタクロース』を朗読した。
 37年前、確か12月25日の水曜日だったと思うんだけど、オレの『ミュージックプレゼント』の中継で、世田谷・野沢の本屋さんに行ったんだよ。
 本に囲まれて目の前にいる子どもたちの姿を見ていたら、この話が口をついて出てきたんだ。アドリブだよ。その後いろいろとバージョンアップしているんだけど、当時は、バルブ最盛期で、寝ている間に1億円儲かったなんて不動産屋がいたくらいの頃。世の中は浮かれてたんだよ。そんな背景もあって、オレはこんな時代にも、爪に火を灯すようにひっそりと暮らしている親子がいるんじゃないか、なんてことを考えたのかねぇ。生本番で思いついたんだ。
 あれから毎年の恒例として朗読し続けさせてもらっているけど、今年はまさに身に染みたな。悠里ちゃんとスタジオで語り合いながら朗読できるというのも嬉しいんだけど、
 今の世の中、嫌なことばかりじゃないか。今もこの寒さのなか、明日のことさえ不安だという人たちがいっぱいいるはずだよ。ウクライナなんてまさにそうだよね。
 それにつけ、我々はまだ幸せだよ。だから、当たり前だと日頃、思っていることが、実は”ありがたい”ことなんだというふうに考えた方がいいよ。
 普通に歩けて、温かい布団で眠れて、お風呂に入れて、きちんと食事ができてというあたりまえだと思っていることは、けっしてあたりまえじゃないんだと思って、日々感謝して生きることは大切じゃないか。
 悠里ちゃんとオレは、病状に伏したこともあるんで、つくづくそれを実感するんだよ。
 クリスマスに浮かれ騒ぎをするのもいいけれど、それだけじゃなく、静かに幸せをかみしめて、感謝する時間を作って欲しいな。
 12月19日には、オレが講義に行っている聖徳大学の学生たちにも朗読を聴いてもらおうと思っているんだ。保育士や介護など福祉の仕事を目指す彼女たちにはきっと響くと思うよ。
 『GG放談』のクリスマスの話は、今年はタイムリーに12月24日(土)配信だからな。
 悠里ちゃんとオレの話に耳を傾けて、そんな時間を作ってくれ!
では、皆さん、ちょっと早いですけど、良いお年を! 
飲み過ぎるんじゃねぇぞ、ハハハ
 
 本日、12月15日の『マムちゃんねる』は、“天下のご意見番”田原総一朗さんの2回目だ。ぜひ見てくれよ。
 12月17日配信の『GG放談』は、民謡歌手の原田直之さんとお弟子さんの歌手・松阪ゆうきちゃんがゲストで来てくれたぞ。民謡について語った面白い話満載だから、ぜひ聴いてくれよ。明後日だぞ。それにしても、せっかく来ていただいたのに、曲がかけられねぇっていうのは残念だよな、ハハハ。
 12月22日には、ゆうきちゃんが、クリスマスディナーショーをやるぞ(錦糸町『東武ホテル レバント東京)。師匠の原田さんも参加するから楽しみにしてくれ!
 好評発売中の松阪ゆうきちゃんの新曲『真実(ほんとう)の愛』(徳間ジャパン)もよろしくな!


 
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(構成・伊波達也)

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