マムシ流 つれづれ草 第94回
【あっちの人もこっちの人も大爆笑の渦で幸せにせよ】
ジジイババア諸君、いよいよ11月だぜ。今年もあと2ヶ月だ。早え〜な。
急に寒くなったけど、体調崩してないか。気をつけろよ。
10月後半の世の中、我が国の政局からドジャースまで、めまぐるしくいろいろとあったな。
オレはといえば、聖徳大学での今年の授業が始まった。ここでの授業を引き受けたきっかけから入って、初回だからいろいろとしゃべったよ。まずオレのことを知ってもらうことが肝心だからな。オレとは70歳くらい違う女子学生たちに話をするわけだが、いつも年の差なんて感じないでしゃべるんだよ。彼女たちがどう感じてるかは知らねぇけどな、ハハハ。
でもいいんだ。オレは自分の気持ちを素直に言葉にしてそれが少しでも伝わってくれるのならそれでいい。今年も、年寄りについて、戦争について、コミュニケーションの大切さについて・・・、脱線しながら声量もフォルテシモ、ピアニシモを取り混ぜて大いに語るぞ。
第20回『マムちゃん寄席』、素晴らしかったな。席亭として嬉しいぜ。
スペシャル企画の『玉さん&タブさん 昭和歌謡きっちり60分』から始まって、今回はなんだかみんな元気で切れがあったな。
『マムちゃん寄席』はいつもそうだが、出演者が皆コンプライアンスなんてバッサリと切り刻んで、演芸本来の王道をやってくれたよ、ハハハ。
そして、客席との一体感がある。それがこの寄席の真骨頂だな。林家二楽があっちへいっちまって残念だが、弟子で息子の八楽は堂々と舞台を務めたよな。二楽も、天からダメ出ししながらも安心してるんじゃねぇかな。
松元ヒロも相変わらずの切れ味だったし、一之輔の『時そば』も魅せるよな、よかった。
なかでも、すごろく五郎は面白かった。ウルトラマンのように玉袋筋太郎が変身した姿だったんだな。言いたいことを思い切り言いやがってよ。しかし、スタンダップコメディアンとして十分通用するのがわかったよ。まぁ、オレのレベルに行くにはまだまだだけどな、ハハハ。
すごろく五郎を受けてのナイツの漫才もいつも以上の出来栄えな気がした。すごろくの刺激を受けて、さらに面白さがヒートアップした印象だったよ。
玉と惠理との鼎談は、いつもどおり予測のつかない方向に転がって、二楽の追悼話に行き着かないまま終わっちまった。最後に会場のみんなで二楽への“瞬間黙祷”をしたから、まぁ、いいか。八楽はあっけにとられてた。二楽許せ、ハハハ。
そして第20回のトリは、第1回でトリを務めてくれた、三遊亭小遊三ちゃんだ。最後は、ゆったりといぶし銀の『鮑のし』を披露してくれ、寄席をしめくくってくれた。ありがとうございました。
記念すべき今回の『マムちゃん寄席』も盛況のうちに終わった。会場の皆さん、スタッフ諸君、そして出演者のみんな、ありがとうございました。
永さんや談志、そして二楽。あっちへ行っちまった人たちもきっと大爆笑だったことだろう。
10月の最後を飾る『ミュージックプレゼント』は、『えんがわ』のスタジオにお邪魔した。この日で57年目に突入したんだよ。玉と惠理とまたとりとめのない話をして終っちまったけどな。『マムちゃん寄席』の延長線みたいんもんだな、ハハハ。まぁ、このえんがわの日向ぼっこ風情のしゃべりがいいんじゃねぇか。57年目の『ミュージックプレゼント』もどうぞご贔屓に!
さて、11月の『マムちゃんねる』は、お笑い芸人で俳優の山田雅人だ。ご存知のとおり、かたり芸で数々の傑人の物語を立て板に水で話してくれるよな。オレの物語もとびきりいい話にして語ってもらうか、ハハハ。役者としても『渡る世間は鬼ばかり』の板前役ほか、いい演技してるよな。彼は関西で活躍していたが、師匠と仰ぐ高田文夫ちゃんに芸を認められて上京したらしい。そんな雅人ちゃんが芸のあれこれを語ってるぞ。楽しんでくれ!
そうそう、年末12月23日(火)には、『年忘れ! マムちゃんねるスペシャル!!』が、横浜にぎわい座・芸能ホールで開催されるぞ。出演は、篠田三郎、山田雅人、長峰由紀、柳田真宏の面々だ。楽しみにしてくれよ。11月1日からチケット発売だ。詳しくは、http://confetti-web.com/@/mamuchanでな。


(構成・伊波達也)