マムシ流 つれづれ草 第103回
【亡くなった人に思いを馳せ、平和を願え!】
老若男女諸君! 3月も半分が過ぎた。梅、桃の次はいよいよ桜だな。オレの卒寿も目前だぜ。物価高、格差社会、労働力不足、少子高齢化、国際情勢の不安定さ・・・、いろいろありすぎるけど、引き続き、自分の軸をしっかり持って日々を生きていこうぜ。
3月前半は何と言っても『立川談志生誕90周年記念 談志ザ・ムービー〜「伝説の芝浜2007」〜』というイベントに尽きるな。談志とオレは同い年だから、生きてるオレが90歳になるということは、1月生まれのあいつが生誕90周年というのは当たり前だ、ハハハ。あっちへ行ってから15年だ。
この日はね、メインは談志自ら「ミューズが降りてきた」と言った2007年の伝説の「芝浜」を上映したんだよ。泣いてるやつもいたみたいだな。
オレはと言えば、談志とのエピソードを語ったらキリがねぇけど、この日は高田文夫ちゃんと談志の長女・松岡ゆみこの3人で鼎談をおこなった。ゆみこは談志の形見、1000円の腕時計をしてたぜ、ハハハ。その前には立川談寛と松元ヒロが客席を温めておいてくれた。
オレたち3人のスペシャルトークとやらは、ぐしゃぐしゃだよ。ぐしゃぐしゃにしたのはオレか、ハハハ。いいじゃねぇか。オレの文言には、高田文夫がいちいち副音声みてぇに解説を入れやがった。ゆみこはゆみこで言いてぇ放題だっだよ。でもこういう場は、下町のご隠居と与太郎と町娘みてぇな他愛のない会話に限るぜ。談志も落語みてぇな人生を送っていたからな。「お前ら、ホントにバカだねぇ」なんて言いながら笑ってたんじゃねぇかな。
この3人で楽屋でも談志の写真の前でバカ話をしたよ。「減らず口の3人が勝手なこと言いやがって」と談志は喜んでたと思う。いい寄り合いになったよ、ハハハ。
だから、談志、まだオレを迎えにくるんじゃねぇぞ。迎えにきても行かねぇよ、ハハハ。
そんな楽しい3月前半だったが、10日、11日に触れないわけにはいかねぇよな。
今年で81年になる東京大空襲と、今年で15年になる東日本大震災だ。今さらあれこれと説明はしないが、その悲しみに思いを馳せてくれ。東京大空襲については、どんどん語り部がいなくなっちまった。この空襲で当時、戦災孤児になってしまった林家一門の大おかみ・海老名香葉子さんも昨年12月に逝っちまったしな。
今また、ウクライナ、ガザに続き、イランであんなことが起こってしまって悲しいよな。為政者というのはどうして自分たちの都合や論理であんな暴挙に出るのかねぇ。東アジアに目を向ければ、日本だって沖縄あたりが心配だよ。こういう時こそ、皆で真剣に平和について考えて意見を交わさないといけねぇよな。
自然災害の震災だって、いつどこで起きても不思議じゃないだろ。日々、不安になって暮らしたってしょうがないけど、常に頭の片隅で考えて備えておくのは大切だよな。そんなことを思った3月前半だった。
さて、3月後半も『マムちゃんねる』は、やくみつるさんだ。話題が相撲にいったと思えば、違う話題へ移るという好奇心のおもむくままにあちこち話が転が理、真顔で面白ぇことを言うのはさすがだな。ぜひそのトークを楽しんでくれ。玉との対談本『愛し愛され』も好評らしいぜ。浅草ROXの書店では6位になってたらしいからな。引き続きよろしく頼むぜ。じゃあ、またな。



(構成・伊波達也)